絵コンテ 寺東克己
演出 鎌仲史陽
作画監督 堀越久美子
scene IKA・KUMA 演出・作画監督 小島大和
レイアウト作監補 夕澄慶英、南伸一郎、高橋守、野口孝行
作監協力 村田憲泰、下川寿士、三浦貴博、小笠原篤
朱雀湯にベンツで乗りつける中年男。
伸びた髪を洗う恋太郎。リンスをつかもうとしておっさんのぞうさんを握ってしまう。
その男、霧島は札束を恋太郎に寄越す。受け取らずパス、パス、パス。
「どうしても受け取れんと?」「しつこいっスねえ。アンタも」
双樹の養育費用だと言う。恋太郎は断固拒否。
「要するに、ガキってことか」その言葉に怒って立ち上がる恋太郎。
「自分の太さ、長さ、剥け具合さえ測れない人間が、勢いオンリーで景気のいいことをぶちあげる。そういう手合いを、世の中的には「ガキ」って言う」
自分の股間に目をやり、反論の言葉が出ない恋太郎。
「責任を持って守る?どうやって守る?探偵ごっこをこの先、十年、二十年続けていく、具体的なプランは?」
「そ、それは…」
「貯金は?保険は?年金は?これから一生、公彦会長の庇護の下、何の不自由なく生きていくであろう沙羅様以上の幸せを、双樹様に与える算段は?何の覚悟もない恋愛ごっこ、誰も傷つけたくない、傷つきたくない、何となくその場をしのいで、結局のところ沙羅様も双樹様も傷つけた。今回のゴタゴタはまるっきり、君の人生そのものだ!かように、個人的には大反対だが、会長の意向だ。双樹様は君に預ける。金の件はいつでも前言撤回を認める。連絡しろ。以上だ」
秋が終わって、冬が来る。思えば、事務所が燃えた二週間前のあの日、何もかもが、区切りよく終わっちまったような気がする。双樹もろとも、杉作のおばちゃん家に転げ込んでの居候生活。何をするでもなく、ゆるゆると流れていく時間。これからどうすんのか、そもそも、「これから」なんつーもんが、どこにあんのか?
シャッターが増えて行く商店街。探偵事務所の看板も廃棄物として処理された。
それを眺めて恋太郎が一言。「公彦さんとこ、帰れよ」
組長と折り合わず家出する桜月姉妹。組長は「ワダツミ」相手に断れるはずがないと言う。
杉作ミートとニコゲン豆腐の夢のコラボレーション、ニコショーサバイバルコロッケトーフ&ビーフを売り出す。
(古くはジョンとヨーコでミルク&ハニーっておばちゃんいくつよ?)
ヘルシーでゴージャス、和風で洋風、激ウマでアチアチ。
八百屋のオッサンが別れの挨拶。「立退き料もらって人生立て直したほうが賢い」
「賢い賢くないじゃない!賢い賢くないじゃないんだ…」
おばちゃんの目線の先には愛之助の書いた垂れ幕。「好きだからこのニコタマが好きだから」
別れを告げ立ち去るオッサン。
再開発反対のチラシを捨てたキモカップルに豪快に蹴りを入れるピンククマ。
ついでに締めて固めて投げる。
くま(恋太郎)は悪ガキにイタズラされながら回想する。
「公彦さんとこ、帰れよ」「…あのね、ここ、探偵事務所でしょ?お仕事、お願いしたいんですけど」
「私を、探して」
「ど〜したぁ、シケたツラして」イカファイアーキタワァ━━━(n‘∀‘)η━━━!!!!
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