絵コンテ 出崎統
監督補 矢野篤
演出 本多康之
作画監督 望月謙
前回のあらすじ:劇場版雪の女王「銀河ギリギリ!とびっきりの最強対最強」
それは、北の海辺の小さな港町。ラギさんとは町の手前で別れて、私は、一人で町へ入ったのですが、そこは、とても変わっていました。だって、いろいろなところに人魚の看板や彫像が、あったからです。
ゲルダ夏服。
ハンスキタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━!!!!!
今度は人形使いとして人魚姫の紙芝居(?)をやってる。
もしかしてハンスってハンス・クリスチャン・アンデルセンの分身キャラ?
出番が増えるたびになじんできてる気がするよ。>関口Jr.
町に響くハープの音色。お友達を作ろうと浅瀬を走る少女が一人。
ハンスの興行は大成功。人形劇をやりに次の町へ旅立つ予定。
ハンスなのに彼女がいる!これはなんとかストーンの力を使ったに違いない。
ハンスさんお幸せに。なぜか私そのとき、思っちゃいました。ふふふっ
ここは人魚の町。人魚伝説が伝わると言う。
「オレのかかあも元人魚だ」と言ってみるおじさんのフレンドリィさに乾杯。
おっきいパンをかじるゲルダがかわいい。
町を回るゲルダ。ゲルダの後をつけてたハープの女の子。とりあえず追いかけてみる。
女の子の名前はリリー。なれなれしいリリーにツンツンなゲルダ。
強引に友達宣言して旅仲間になろうとするリリーに、ラギたちがいるから仲間にはなれないと冷たくあしらうゲルダ。
じゃあラギが帰ってくる夕方までお友達、と強制的に宣言。
人魚ミルクティー、ってもう観光名物なのね。声を揃えて「おいしい、ね?」
大きなお城。お城にはもう誰も住んでいないという。人魚姫が住んでそうな。
王子様に恋した人魚姫は声と引き換えに人間になる。でもその足は歩くたびに痛む欠陥品。
人魚姫は王子様の愛を手に入れるしかなく、元の故郷の海へ戻れば泡になってしまう。
「昔の話さ」なぜか達観気味のリリー。
人魚姫は王子の愛を得られず、このままでは泡になって消えてしまう。
彼女の姉たちがナイフを渡し、王子を刺して人魚に戻るように指示する。
結局王子を傷つけることはできず、ついに泡になって消えてしまった悲しいお話。
「刺せばよかったのよ。そうすれば自分は助かったんだから」現代っ子は非情。
「死ねば助かるのに」(違)
「ええっ!だってそれじゃあ王子様が死んでしまう」
「いいんじゃない?人魚姫のこと気づかなかった王子なんてどうなっても。愛はお互いが認め合ってこそ愛よ。心が通じ合わなきゃ、愛とは言えないわ。あたしも、夢を持ってこの旅に出たけれど、出会ったのはつまんない自分勝手な人ばかり。友達になりたいと思う人は一人もいなかった。それで、さっさとふるさとへ帰ろうと思ったんだけど…」
でもリリーのふるさとは秘密。
「帰りたーい、帰れない、帰りたくない帰りたーい」
ゲルダのお友達認定基準は厳しく、まだリリーのことをお友達と認めてくれない様子。
リリーがハープを奏でながらもう一つの人魚姫の話をしてくれる。
昔と違って今は陸に出られる年齢が15歳から12歳に引き下げられた。
人魚のリリーは魔女に頼み、魔貫光殺砲で人間にしてもらう。
元の人魚に戻るには条件がきついらしいけど、それはまだ教えてくれない。
今度は逆にゲルダに旅の理由を尋ねるリリー。
嘘を交えて脚色してもいい、なんて言ったら、逆にゲルダは怒り出す。
白いバラが好きだったカイ。ベランダに飾った二つの鉢植え。
二人の心はずっと通じ合っていた、今でも通じ合っている、そう信じるゲルダ。
雪の女王にさらわれたカイを探し、北へ。彼が残していったのはルーペだけ。
一緒に雪の結晶を見た思い出。カイに会ったら真っ先にこのルーペを渡すつもり。
もう夕暮れ。リリーは二人が友達でいられる間に、と海に戻る条件の話を始める。
・満月の夜の満ち潮のとき
・人間と友達になり、その友達が一番大切にしているものを持ってくること
もしできなければ、海の泡となってしまうのだー!(どんなノリだ)
ナイフで刺したりするよりはだいぶ明るいイメージ、とリリーは言うけれど。
ゲルダはその人魚姫がどうなったか聞くけど、リリーは自分の話だから続きは言えない。
ゲルダはリリーを旅の仲間に誘うが、リリーは満月の日だからと拒否して廃船に乗る。
「いいよね、ゲルダは友達もいっぱいいるし。一つくらい大事なもの、私にくれたって」
去り行くゲルダのバッグから、ハープの力でルーペをくすねるリリー。海へと帰るために。
鐘が鳴り、ラギと合流するゲルダ。リリーの話を楽しそうに、寂しそうに聞かせる。
バッグの中身を出してると、ゲルダはルーペがなくなってることに気づく。
「知ーらない、あたし、知ーらない!」
ルーペから聞こえてくる二人の会話に素知らぬ風なリリー。
「誰かに盗られたということはないのか」元グリーンベレーのラギは疑うの早すぎ。
「たとえばほら、友達になりかかったという…」容赦ないな。
「そんなことないです、そんなこと!リリーは絶対にそんなことしない!少し変わった子だけれど、あの子は、とても優しい子。もう少し一緒にいたら、きっと私大好きになっていた。それに、リリーはあのルーペが私の大切なモノだってことをちゃんと知ってる!だから、だから絶対、そんなことないっ!」
「いや、すまないゲルダ。万に一つを考えて、言っただけなんだ。すまない」
( ´∀`)嘘言えや、真っ先に疑っといて。
元来た道に落ちてないか、走り出すゲルダ。
「♪ブリーシンガメン信じよう」
稀代の名曲「夢であえるね」キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━!!!!!
ルーペはある、信じればある、と走り続ける。
浜辺に出ると、リリーの乗った船が動き出していた。
ホルガーはあの船にルーペがあると示す。
リリーは自分のうち(海の底)へ帰ろうとしている。
「ごめんね、ずっと借りてようと思ったけど、返すよ」
ジャイアニズムを放棄してルーペを返すリリー。
「今度会えたら、友達になれるよね?」
「リリー!リリー!もう、友達だよ!リリーッ!」
ふふ、泡になればいい。私みたいな悪い子は、泡になればいい。嘘もつくし、人のものも盗むし、それに…友達もいないし。
「おっとっと。そうはいかないねえ。お前さんを泡にするわけにはいかないよ」
魔女から温情措置キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━!!!!!
リリーが持ってきた大切なもの。それはゲルダの心のこもった声。カリ城っぽいね。
人魚に戻ったリリーがゲルダたちの前で跳ねる。
翌朝、早くに私たちは、人魚の町を後にしました。あのリリーが人魚だったのかどうかは、私にはわかりません。でも、峠から最後に海を振り返ったとき、風に乗って、あの竪琴の音が聞こえたような気がしたのです。
関連
雪の女王〜The Snow Queen〜 第25話「王家の鍵」
@雪の女王
わかりにくいたとえで恐縮だけど、マッチ売りの少女がOVA版0080だとしたら、今回の話は小説版0080だね。(本当にピンポイントなたとえだ)
解説すると、前者の悲劇的結末があるから、後者の(前者の展開から)少しずらしたハッピーエンドのありがたみがわかる、ってことです。(だから逆に見たらダメ)
しかし必要な役回りとはいえ、今回のラギは悲惨ですね。前回もかなり悲惨だったけどさ。
ファンタジーな絵柄がよかった。止め絵が生きてるのもいつも通り。
あと、ゲルダはどうしてルーズソックス?
夏服もけっこういいね。冬服のがコロコロしててかわいいけど。
今回はころみじゃなくてかなみだってわかったから!よーし聞き分け第一段階突破。
雪の女王のDVD第1巻がついに出るよー!(もしやメディア化なしかと心配もしてた)
しかも5話収録。なんかすごい。皆さんの受信料で作られたDVDということですね?
ところで、コペンハーゲンの人魚姫像は世界三大がっかり名所として有名だけど、実際のところどうなんだろ。
えみゅさまならご存知でしょうが、「ブリーシンガメン」とは、北欧神話にでてくる女神フレイアが身につけている、魔法で作られた首飾りのことです。「ブリジンガメン」とも発音します。
アンデルセンのこの作品はキリスト教的なものですが、日本人には北欧と言うと、北欧神話になるのですね。
今回は泣けなかったな。最後の救済措置を読んでいたから。
アルバム(サントラ)をひそかに持っているのでつい書きたくなって。
・”夢であえるね”サントラ(違):私も借りてダビングしました。DQのアンソロ企画ではこの曲を出囃子にして友人と漫才をします。
・このカキコは人魚姫と聞いて、以下の妄想をマジで考えていたY.S.NAVYがしました。
〜人魚に扮したゲルダを見て〜
ラギ「はっはっは、似合ってるよ、ゲルダ」
ゲルダ「そんなに見ないでください。カイはおっきいっていってくれたんですから!」
あの曲で漫才ですかーなかなか凄まじそう。
空いてる分の感想もDVD発売時にするかもしれません。
そのときはまたよろしくおねがいします。