
ネタバレ控えめの前半とネタバレ上等の後半でお送りします。
お好み、状況に応じてお楽しみください。
・ネタバレ控えめ感想
アクションがすごすぎる。戦闘シーンとOP(テレビ版の回想っぽく構成されてる)だけでももう値段分は取り返せるくらいだと思います。あと、鋼といえばグロだけど、これもちゃんと欠かさず表現してて好印象。心配してた芸能人起用も、みんなうまくて満足。(ただ沢井美優は声質がキャラに合ってない気がした)ストーリーはちょっと詰め込みすぎな気が…これについては後半また触れます。
・パンフレット
1200円と500円の2種類。
500円のほうはポスターになってて1200円のほうとは逆の構図。(アルが前を向いてる)
載ってる情報としては、1200円のほうだけで事足りるかな。
絵が欲しければ500円パンフもって感じで。
・新宿ピカデリー舞台挨拶
ゲスト:朴

大川透ってすごいいいおじさんな風貌。ロイ声の「諸君、おはよう!」には会場中痺れた。
釘宮は一時期のやつれよう(徹夜明けみたいな)を脱してきれいになってた。
メロンパンのような帽子をかぶった水島監督はテンパりすぎて、同じことを何度も言ってた。
小栗旬の「実写の映画にもこれくらいの熱狂があれば〜」みたいなセリフに会場苦笑。
沢井美優は案外背が高かった。
朴・釘宮の掛け合い漫才もさすが、と言った感じ。
・これから見る人へ
鋼の錬金術師〜シャンバラを征く者〜を見るにあたっての自分用覚書
劇場版鋼の錬金術師人物関係図
日経キャラクターズ9月号(「シャンバラを征く者 55の真実」掲載)
監督 水島精二
ストーリー・脚本 會川昇
絵コンテ 増井壮一、金子伸吾、安藤真裕、中村豊、荒牧伸志、水島精二
演出 金子伸吾、岩崎太郎、橋本昌和、中村豊
監督補 角田一樹
総作画監督 伊藤嘉之
作画監督 逢坂浩司、菅野宏紀、関口可奈味、富岡隆司、稲留和美、小栗寛子、斉藤英子、金子秀一、中村豊
作画監督協力 小森高博、高橋久美子、竹内志保
※記憶頼りなので結構不正確です。細部とか順番とか。ご了承ください。
映画SHINOBIの番宣で「鋼の心を持て」ってセリフがあって場内爆笑。
石塚運昇と言えばマッドサイエンティスト。科学者ハスキソンは自分が開発したウラニウムを政府に認めさせようとエドとアル(鎧)に迫るが、受け入れられず逆ギレ。
CMで流れてるあのスプリングっぽいドリルでエドを攻撃する。
(相変わらず動きは最高。DVDの前に映画で見ときたくなるクオリティ)
「人を幸せにしない科学は科学じゃない!」アル言うねえ。
しかし、ハスキソンは人体錬成(ウラニウムとの錬成)しようとして、扉の向こうへ行ってしまう。
崩れ落ちる海上城から抜け、アルの頭で水をすくったあたりでOP。(入り方は微妙)
LinkにのせてDVDの表紙絵
ニーナとかヒューズとかエドロイの別れとか。すごくうまい作りだー。
と、いうような冒険譚をアルフォンス・ハイデリヒに聞かせるエド。
車事故ってジプシーの荷馬車(?)に載せてもらう二人。
そこで心を読める少女ノーアと出会う。姉御たちのジプシーソングも披露。気合入ってる。
ハヌッセンに売り渡されるノーア。
次の売却先・トゥーレ協会の意図を知ったノーアはカーニバルへと逃げ込む。
エドに助けられ、ハイデリヒとの共同下宿に匿われるノーア。グレイシアも好意的。
ある日、ミュンヘンの町でブラッドレイを見つけたエドは、ノーアをおいて彼を追う。
運転手を絞めて、左目がスロットするか確かめるが、どうやらホムンクルスではない様子。
男はマブゼと名乗り、エドに代わりの運転を頼む。
向かった先は廃城。ドラゴン(大いなる蛇)の噂を追っていると言う。
そこでドラゴン…もとい、エンヴィーと再会するエド。
因縁の対決は、へス率いる空軍の爆撃と各地から集めたロンギヌスの槍で蛇が仕留められて強制終了。
ハウスホーファーにホーエンハイムの名前を言うと、エドは眠らされてしまう。
一方、錬金術世界(アメストリス)。イズミはアルの修行を終えて息を引き取った。
ロイは大佐から伍長になり、北方で雪に埋もれて勤務する。
尋ねてきたかつての部下ハボック(少尉)のタバコの火をつけようとするシーンで笑った。
アルはエドを探す旅に出る。
アームストロングは実業家としてリオールの再建に取り組む。
トゥーレ協会の会長・エッカルトはエドを利用してシャンバラへの扉を開き、鎧の私兵を送る。
鎧たちが現れた先はリオール。アームストロングとアルが共闘して鎧を蹴散らす。
アルは自分の魂の一部を鎧に移し、同士討ちをさせる。
鎧たちは現実世界に戻り、アルの魂が残った鎧(しかもアル型鎧)はエドと束の間の再会を果たす。
とこんな感じのストーリーですが(またあらすじ足すかも)、やっぱりウィンリィ。・゚・(ノД`)・゚・。 だったー。
エドの成長を勘案して調整した機械鎧(オートメイル)をいつも持ち歩いてたのに、その健気な姿勢と等価交換で得たものは「もう待たせてくれないのね…」
(でも等価交換は世界の原則じゃないからこれもアリなのか)
ロイ登場シーンとエッカルトの戦艦の陰に隠れて「生きていると思ってたさ」と言うシーンは鼻血出そうだった。
扉を両側から閉めるためにエドが現実世界に戻っちゃって、元の木阿弥だよこれじゃ!と思ってたら、ついてきてたアル。安直だけどうれしい話。
・現実世界の「似た人」まとめ
・アルフォンス・ハイデリヒ…声を別の人にしたのは混同を避ける意味でも重要。肺結核で残された命をロケットの開発に傾注する。ヘスに撃たれて死亡。
・フリッツ・ラング(ブラッドレイ)…映画監督。実在の人物。(しかも片眼鏡)映画の参考にしようとドラゴンを探す。アメリカ進出の野望を持つ。かなりいい人。
・ヒューズ(マース・ヒューズ)…ミュンヘンの警官。Naziの信奉者。ノーアをヘスに引き渡したり、と本物と違ってかなり小者。でもエッカルトを仕留めて汚名返上?
・?(ライラ)…フリッツ・ラングのメイド(?)エドが嫌いらしい。
・?(スカーとラスト)…最後車に乗せてくれた。こっちでは幸せそう。
・ツッコミどころ
・「ベルリン政府」って何?議会も政府もワイマールにあるんじゃないの?
・ヒトラーが総統、Führerと呼ばれるのは時期的にありえなくない?
・感想
兄弟に特化してるからそれ以外の人は結構割り食ってるよね。人死にすぎだし。ロイの心情変化もちょっと説明不足かな。電話一本で吹っ切れたってのもアレだし。あとは、エッカルトの動機というか、目的みたいなのが曖昧過ぎて対決の重みとかそういうのが見えてこない。ただミュンヘン一揆を成功させたいだけだった、とかシャンバラの技術を使って恐怖のズンドコに、ってのもねえ…。もっと信念のある、というか倒し甲斐のある敵だったら、と少し残念。おっと、全然叩くつもりないのになんか厳しくなっちゃった。ドイツの雰囲気とかはよく出てるよね。あとはバトル。ラース対グラトニーはグロの極致。BONESやっぱすごいよ。
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しかし、私は水島監督の「説明のつかないストーリー展開」が嫌いなので、お話のような内容だと、見に行かない可能盛大です。仕事もあるし。
ちょっと拝見しても、「敵役の悪さが曖昧」、「門を両側から閉じなければいけない」(Why?)、「なのにアルが着いてくる」と言うような、理屈が通らない話しは嫌いです。
それと、エンヴィーはいらないのでは?と思いますが。
というわけで、DVDの廉価版が出たら買うかと思います。どうも。
消化不良気味なのは脚本の會川氏が1クール分の脚本を書いてしまったらしく(ノーカット版はシナリオブックに載ってるそうです)削り倒しでこうなったらしいです。
「門を両側から閉じなければいけない」とかエンヴィーが出てくることにもそれなりの説明やストーリー上の必要があるんですけど、映画館で見てるときはやっぱり「?」って思っちゃいました。
(そこらへんのことも含めて、また時間があれば書いてみたいと思います)