絵コンテ 出崎統
監督補 矢野篤
演出 鏑木ひろ
作画監督 八崎健二
さてさてそれではこの辺で、不思議な話をしよう。もちろんこの話は、ゲルダが旅の途中で出会った話だ。だがこの話の大元は、実は皆さんがもう知っている出来事に、由来するのだ。そう、その由来とは、例の鏡のかけらのことだ。鏡のかけら、あの雪の女王の氷の城で割れた、大鏡。粉々に割れて、世界中へ散っていった鏡のかけら。その中の一かけらは、カイの目に入ったが、その他は行方知れず。だが、思いがけないところで、そのかけらは姿を現した。そう、そのかけらは、不思議なめぐりあわせで、眼鏡になっていたのだ。
眼鏡の調子が悪いと訴える
「お好きなものをお選びください」って大臣、一つだけ明らかに扱いが違うぞ。
案の定その眼鏡を選ぶ王。空から降ってきた美しいガラスのかけらを磨いたものらしい。
さあこの話は運悪く、本当に運悪くその眼鏡をかけてしまった王様の話だ。
目からレインボービームキタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━!!!!!
「戦争だ戦争だーっ!隣の国を攻め落とせーっ!」急に戦争屋になった王様。
ゲルダはたまたまその国を訪れ、関所で兵に阻まれる。
通行証のない余所者は銀貨二枚(羊一頭分)払わなければならない。
荒れる民衆。「みんなで通れば怖くないから」と門の中へなだれ込む人々。
ゲルダもどさくさに紛れて入国する。
見つかりそうになるも、兵士の目が商人親子に向いてるうちに逃げ出し難を逃れるゲルダ。
ゲルダの特徴も割れてる。ゲルダちん、ぴんち!(脚本中村誠だしね)
ハチミツ職人の
はちみつ入りのレモネードを飲ませてゲルダを介抱する。
この国いちばんのはちみつを作るオリーネは、月に一度王にはちみつを献上する。
例によって今日が献上の日。
ゲルダは部屋に飾ってあるオリーネとイケメンの絵に感動する。
レモネードの中で溺れてた蜂を助けるゲルダ。ゲルダー、
王にはちみつを献上するオリーネ。王の舌がエロい。
くまのプーさん並にはちみつに目がなく、手づかみで舐める。
オリーネは、グロブ王に自分のことを思い出してもらおうとするが、効果なし。
逆にグロブ王と呼んだことにブチぎれる感じの悪い
「わしを誰だと思っておる!わしはグロブ王ぞ!神さえひざまずく、天下の王ぞーっ!」
目からオーロラビームを出すキモイ人は放っておいてカイきゅん続報。
氷でスケート靴を作り、スケートをこなす。
トロルたちがカイを「パジャマ」と呼んでることに心痛めた(?)女王は王子服を着せる。
「ランランラーランランラー、ランランラーランランラー」とカイもご機嫌。
落ち込んで帰ってきたオリーネ。働き者のゲルダは水汲みをやってた。
ゲルダに家の外にあまり出ないほうがいいと忠告するオリーネ。
兵士たちの話から、ゲルダが密入国者だと知ったから。
戦争での勝利報告を聞く王。報告兵の謎なバックの仕方に思わず爆笑。
「ははーっ!」じゃなくて見てるほうが「はっはっは」だよ。
図に乗って南の国へも侵攻する王。
ちょちょちょちょっと待って、さっき王様の魂が天井へ浮いて出た気が。
また眼鏡からフリーダム7色ビームを発光。このキャラはおいしいな。
壁にかかっている絵を描いたのは、オリーネじゃなくて彼。優しかった頃のグロブ王。
王様と付き合ってると聞いて目を輝かせる田舎っ娘ゲルダ。
でも、もう終わってしまったと言うオリーネ。
今日会いに行っても、お気に入りの服装で行っても、一度も見ようとしてくれなかった。
レモネードから救った蜂に「カイ」と名づけたゲルダ。カイは落ち着かずに飛び回る。
「カイって誰?蜂じゃなくて、カイって誰?」さすが勘のいいオリーネ姉さん。
「あ、あ、彼は、王様じゃありません。近所の幼馴染です」
「そうなんだ。ゲルダ、あなたにも恋人いるんだ。生意気だぞ〜子どものくせに」
笑い合う二人。オリーネは、夜空の星をかつてのグロブ王に重ねる。
「そうよね、恋は楽しい。結果がどうでも、楽しかった思い出はいつまでも残る。優しくて素敵だった彼を、私の中で大事にしておくわ。もし、もし彼がいつか帰ってくる日があったとしたら、そんな私を、彼はきっと必要としてくれる。必要とされたい…!」
ゲルダが大人になったときのために、楽しい恋の話を聞かせるオリーネ。
はちみつを持っていったことで顔なじみになり、遠乗りをしたり、夕陽を見に行ったり、この部屋で一緒に絵を描いたり、
オリーネはいつかゲルダもそんな素敵な人に出会えると保証する。
ゲルダは当然なぜ別れたのかと聞く。今年の冬から「グロブ様はグロブ様でなくなった」から。
翌朝、近所の人からのタレコミでオリーネの家に密入国者がいるとバレてしまう。
軍人たちを逆に返り討ちにするオリーネ。すごいいいアクション。(しかも予想外の展開)
でも多勢に無勢、結局オリーネは逮捕・連行されてしまう。
王による審判。
羊を焼いてラムステーキにして食ったハンソン(@ナディア)は半年の重労働、罰金銀20枚。
Aパートで出てきた商人親子は王の悪口を言い、税を滞納した罪で金百枚と毎日鞭打ち30回。
オリーネは密入国者を匿い、兵士に怪我をさせた罪。刑の軽重に迷う王。
なぜかそこへやってきた黒コート黒帽子の蜂蜜屋。
「とびきり上等世界一、一口舐めればとろとろり。舌もとろけるその甘さ、蜂蜜みつみついらんかねーっ」こういう口上、毎回うまいなあ。
しかし、壷の中は空。
ゲルダは例の絵を持ち出し、王にとって大事なのはオリーネさんのはずだと説得する。
しかし通じず、またビームを出し、オリーネとゲルダに死刑を言い渡すグロブ王。
オリーネは残像拳を使ってゲルダに逃げるように言う。必死で逃げるゲルダ。
そのとき、ゲルダの襟元にいた「カイ」が飛び出し、王を襲い、件の眼鏡が割れる。
正気に戻った王。「オリーネ…?」
これで、不思議な眼鏡の話はおしまいだ。ゲルダは今、国境を越えて、さらに北へ向かっている。その後、グロブ王はもとのグロブ王に戻り、オリーネはまた、そんなグロブ王と恋をしているらしい。おいしいと言ったけれど、ゲルダにとってのはちみつ入りのレモネードは、本当は少しほろ苦く、大人の味がした。大人になったらもう一度飲んでみようと今、ゲルダは思っている。
関連
雪の女王〜The Snow Queen〜 第6話「えんどう豆と少女」
@雪の女王
鶴ひろみに家中宏。毎回ゲストほんとすごいよ。
鏑木ひろって鏑木宏さんのことだよね?高橋ひろみたい。
で、今回の話。ちょっと尺が足りなかったなあ、って気がする。前後編でもよかったかも。
少なくともオリーネ逮捕の後、ゲルダが隠れる描写とか(まさか家探ししてないわけないよね?)、眼鏡割れた後のシーンとかは最低限欲しかった。
でも、単純に笑えるおもしろさとしてはかなり高得点。今までの感動系とは方向性違うけど。
ま、ほろにがレモネードの話は好きだけどさ。
あと、トオルのセリフの分量も復活だね。
(一応斜体字は全部そうなんで、回ごとのトオル分を確認したい人はどうぞ)
作画はくちびる星人だったね。まあ問題ないけど。あと、カイの話をするゲルダがかわいい。
そういえば、今回ゲルダが「カイ」に助けられる話なんだよね。そう考えると感慨深い。
ゲルダがメインではないので、少し興ざめ。まぁ、長丁場では、こういう回もあるだろう。
季節はようやく春へ。
しかし、女王、調教は忘れないのね。次は車かしら?(笑)
>常磐線空気読め:その常磐線の我孫子駅で雪の女王を聴きながらの帰り道でした。それでも楽しませるゲルダの口上は見事でした。
それにしても今回はセリフがすごい。”国境をみんなで通れば怖くない!”ってたけしさんだよ、これ! あと、オリーネのセリフがなんか鮎川入ってたし。
・このHPにリンクを張ってもよろしいでしょうか?
お話どおり前後編で分けても良かったのに..
とにかくあまりにも良いストーリーなので今週の話でも感動感動~
オリネさんだったですね
私はオルリネというのかなって..
それではオリネは英語でスペリングはどうなのでしょうか?
^^
また来週で~
上の上のことは消してください^^
オリーネが主役でしたねー。
女王のカイ溺愛には冷や冷やさせられます。(謎)
>Y.S.NAVYさん
ちょうど常磐線だったんですね。
ゲルダの口上はよかったですよね。こういうノリが大好きです。
リンクは大歓迎ですー。
考えてみればどこにもリンク方針が書いてない…今度書き足しますね。
>星の歌さん
もうちょっと時間があれば物足りない感じはなかったかも、と思うと残念ですね。
オリーネさんのspellingは多分"Orine"だと思います。
(北欧の言語はあまり知らないですけど)