絵コンテ 黒川智之
演出 渡辺正樹
作画監督 番由紀子
雪。なぜかみんなもうRPG風の衣装に着替えてる。
侑子からの差し入れ・シュークリームを黒鋼に取られたとわめくモコナ。
MONSTERに出てきそうな親父が語る伝説。
北の町の外れのお城に金髪の美しい姫がいた。
ある日、姫のところに飛んできた鳥が輝く羽根を渡すと、たちまち王と后が急死して姫が城の主になった。
そしてその羽根に導かれるように子どもたちが城に消えて行って二度と帰ってこなかった。
鮮やかなステンドグラスのような絵と影絵でどことなく雪の女王臭が。
300年前に本当にあった話。しかも、それと同じ状況が今起こっているらしい。
ファイはサクラの羽根ではないかと疑うが、モコナは羽根の波動を感じない。
閑散とした、北の町。自警団の「ご挨拶」に「本を書いている」と答える小狼。
各地を旅して伝説や建物を調べて。
本を書いてるのはファイ。サクラは妹。小狼は助手。
黒鋼は
自警団を止めて、その無礼を謝る医師カイル・ロンダート。(声:宮本充)
お詫びにカイルの家を宿代わりにしていいと言う。
伯爵ことグロサム(町の大地主)は余所者を招いたことに怒り狂う。
カイルは各地の伝承を調べている彼らなら何か手がかりを握っているかも、と反論する。
小狼たちを夜外に出さないようにと念を入れて去って行くグロサム。
そして伝説の話。カイルも始めはよくあるおとぎ話だと思っていた。
しかし現にもう20人も子どもたちがいなくなっている。子どもたちを心配するカイル。
小狼のフォローを褒めるファイ。父さん(藤隆)と旅してるときもこういうことがあった、と。
疲れて寝入ってしまうサクラ。モコナの寝言がかわいいな。
窓の外に金の髪のお姫様の姿を見つけたサクラ。
翌朝、子どもがいなくなったと訴えるおばさんが。
姫は子どもをさらうようには見えなかった、と公然と弁護するサクラ。
小狼たちが外へ出て行かなかったことをカイルが証言する。
子どもたちを探しに向かう町の人たち。睨まれて協力も拒まれる小狼たち。
サクラの言葉を信じると言う小狼。
カラスが鳴き、黒い羽根を落とす。不吉な予感。
アイキャッチ:小狼(1話と同じもの)
金髪の姫・エメロードのことはこの国の歴史書に書かれている、史実。
歴史書によれば、その後、いなくなった子どもたちは、
「誰一人として、いなくなったときと同じ姿では帰って来なかった」と。
生きて帰ってこなかったと解釈する黒鋼。
そのときと状況があまりに似ているので町の人たちは伝説の再現と思ってる。
町で金髪の姫を見た人はいない。サクラは初めての目撃者。
カイルに頼んで歴史書を読ませてもらう小狼。
城の前には流れの速い川。橋がない今、子どもたちを城に連れ去るのは不可能。
小狼たちは城を見つめるグロサムを見つける。
カイルは夕べいなくなった子と仲がよかった子が拒食症になったというので、診てあげていた。
服の中を這い回ったモコナをシメようとする黒鋼。
モコナの「いひひ〜」がいいよいいよ。
歴史書を読む小狼。エメロードの時代も今と同じように凶作で大変だったらしい。
羽根についての記載はないが、王と后の死、子どもたちの失踪については記載がある。
サクラの羽根との関係性は不明。
だけど、「書物や歴史が真実のみを語っているとは限りませんから」と言う小狼。
暖炉の前でサクラと話す小狼。サクラは記憶が戻っていないから疑われることに慣れていない。
小狼ここでキメ。「大丈夫です。オレは、姫を信じます」
「ありがとう」グッジョブ!
町の人がうるさいので小狼たちの部屋に鍵をかけることを余儀なくされたカイル。
姫を見たサクラは、また何かあるかも、と起きている。
窓の外に再び金の髪のお姫様。夢遊病のように城へ向かう子どもたち。
サクラは窓からジャンプして外へ出て、金髪の姫を追う。
子どもたちは白の前の川の水の上を歩いて行く。
エメロード姫の催眠術にかかり、眠ってしまうサクラ。
「アナタがくるのを、ずっと待っていました。長い長い間、ずうっと」
翌朝。今度は5人の子どもがいなくなった。
サクラがいなくなったことから犯人扱いされてしまう。
(それまでの失踪はどうなるんだよ!かまいたちの犯人分割みたいだ)
襲い来る自警団を蹴散らす黒さまたち。
子どもたちと「おれの大事なひと」を探すと決める小狼。
♪猫の町がー夕闇に 染まるときはー(ごめんオチなし)
関連
ツバサ・クロニクル 第12話「暖かなエガオ」
ツバサ・クロニクル 第14話「真実のレキシ」
@ツバサ・クロニクル
収録巻:DVD第4巻(第11話〜第14話収録)
原作の4巻のp90〜p173。チャッチャカ進んだね。
でもやっぱり賭け事はいかんらしい。NHK的に。
宮本充もエメロード役島本須美さんも豪華だけど、カイルにあの声はちょっと合ってない気が。
もうちょっと細い声のがよかったと思う。
予想通り雪の女王テイストで。(ステンド絵に雪の中に姫)
しかし小狼の直球勝負なアプローチは微笑ましい。