絵コンテ 澤井幸次
演出 黒川智之
作画監督 山下喜光
次の世界にとうちゃくぅー。黒鋼やファイが元いた世界とは違う、湖。
おっきい湖。人の気配もない。モコナは湖の下から強い力を感じる。
小狼が潜って羽根を探す。癒し系BGM。湖、というかなか海っぽいよ地形とか。
火をたいて小狼の帰りを待つサクラ。湖から上がる小狼。
サクラは羽根が戻ったときの記憶を小狼に話す。
誕生日のお祝い。誰もいない椅子に話しかけてるサクラ。
「私、誕生日に―――と一緒にいられて、ほんとうにほんとうにうれしい」
「不思議ね、誰もいないのに、私、とても幸せそうなの」
――回想
「ね、小狼君のお誕生日は?」「わからないんです」
シンのように膝を抱え雨の中うずくまる小狼。
「オレは少し前に藤隆さん、今のお父さんに拾われてる、それ以前の記憶がないんです。だからいつが誕生日とか、全然覚えてなくて」
「だったら私がお誕生日決めてもいい?」
「小狼君のお誕生日は、私と一緒の四月一日。これからずーっと同じ日にお祝いができるよ」
「それにね、前のことを覚えてなくてもこれからは私が覚えてるよ」
「二人で毎年お誕生日をお祝いして、いーっぱい素敵な思い出をつくろうね!」
サクラからのお土産を藤隆に届ける小狼。
記憶がないと告げても気味悪いとか可哀想とか言わずに誕生日を作ってくれたことを伝える。
「それから笑ってくれて、お姫様の笑った顔…、すごく…暖かかった」
藤隆さん声違あああああう!
で、今。湖が光りだす。小狼は一人湖の中へ。
入れ替わるように白クジラが現れ、悟空のような声でサクラに問う。
「お前はどうしてここにいる?」「お前は何のために、ここにいる?」
「私は…私は、私。私…わた、し」
また回想。藤隆さんがクロウリードとサクラに小狼(影の騎士状態)を紹介する。
凍えた小狼の心を溶かすのはサクラの「春の陽だまりのような、暖かな笑顔」
「あの子って…誰?」
そして小狼も白クジラと遭遇する。
アイキャッチ:サクラ
「うん、暗いね」「こわいなこわいな」「黒鋼、うれしい!」
おいおいおい黒鋼キャラ変わったなと思ったら、モコナの声マネ。
モコナ108つの秘密技の一つ。後107つはな・い・しょ。焦らし上手なモコナ。
小狼が湖から上がるとサクラが……よく寝てた。(モコナ108つの秘密技の一つ・超演技力)
ビックリした小狼。もっとすごいピンチがあっても記憶を探すんでしょう、と聞くファイ。
うなずく小狼。
「だったらね、もっと気楽に行こうよ。辛いことはね、いつも考えなくていいんだよ。忘れようとしたって忘れられないんだから」ファイ、悟ってるなあ。
小狼が笑えばみんなうれしい。
起き上がったサクラは湖に向かって走り出す。
小狼がもう陸に上がってることを知り、安心して笑う。
小狼はサクラの手をとって一緒に湖の中へ。
泳ぐ魚の群れを見て、かつて二人で見た鳥の大群を思い出す。
「小狼君に見せたかったの!」「…ありがとう」
「やったー!小狼君が笑ってくれたー!やったーっ!」
光るクジラ。小さな海底都市。そして再びサクラに問う。
「お前はどうしてそこにいる?」「お前は何のために、ここにいる?」
「私が、ここにいるのは…。私が、ここにいるのは…」小狼を見つめるサクラ。
湖の底にあった小さな町のことを黒鋼とファイに教える二人。
全く信じない黒ぷー。
「目に見えることだけが、すべてじゃありません。世界には、まだ誰も目にしたことのない不思議が、たっくさんありますから」小狼謎の反論。たしかに意味わかんねえ。
モコナの感じた強い力はクジラならぬ魚のうろこから出てるもの。
つまり、この世界に羽根はなく、無駄足だったと。
「楽しい旅になるといいよね。せっかく、こうして出会えたんだしさ」
ファイ、サクラへアプローチ?
サクラのできることは一生懸命宣言。かつてのサクラのセリフを思い出す小狼。
「たとえ小さなことでも、それが小さな一歩でも、それが、未来につながるから」
――変わらないんだな、サクラは。いつも暖かい。
そしてまた、次の世界へ。
「お姫様の笑った顔…、すごく…暖かかった。それを見てたら、胸のところが暖かくなって、ずっとずっと笑ってて欲しいって、思ったんだ」
関連
ツバサ・クロニクル 第11話「選ばれたアシタ」
ツバサ・クロニクル 第13話「まぼろしのオトギ」
@ツバサ・クロニクル
収録巻:DVD第4巻(第11話〜第14話収録)
原作の4巻のp28〜p81をいろいろ再構成してた。
クロウ(ロールでは「サクラの父」)、水島裕さんだよ!
なんか力の入れどころが間違ってる気が。(ゲスト声優はいつでも豪華だ)
怪魚(クジラじゃないらしい)は野沢雅子だし。
サクラ=小狼暫定=四月一日(ワタヌキ)=誕生日4月1日、か。
超演技力がしょぼかった…というか、ちゃんとビビらせてほしいよ。>モコナ
環境と時間の問題がありますので、その阻害要因がないときはがんばります。