絵コンテ 川口敬一郎
演出 川口敬一郎、平尾みほ
サブキャラクターデザイン 橋本義美
作画監督 伊本龍守、永田正美、斉藤かずや
人形を彫るパサー。
「命あるものは、死が待ちうけていると知りながらなぜ生に固執するんだろうな?」
「なんだそれ?なぞなぞか?」グルムはまったく理解しない。パサーはキレて外へ。
新しい村に着いたポポたち。ボロボロの風車。人気はない。飯にはありつけそうもない。
突然オオカマキリに追われるポポたち。前からも出てきて囲まれる。
バビは村に人がいないのはカマキリに食われたから、と言うが今は茶化してる場合じゃない。
「どうする?」「どうしよう」「そうだな…」
地下シェルターから顔を出した爺さんに呼ばれて間一髪で難を逃れるポポたち。
ポポたちがいなくなった後、カマキリ同士のバトルが始まる。
爺さん曰く、ここのカマキリは産卵前で気が立ってるからうろうろしてたらヤバイとのこと。
爺さんこと村長プットはシェルター内の村を案内する。
産卵期の間だけ上の村から地下へ避難すると言う。
下の世界で照明として使われてるのはひかりごけ。
下にいる間は樹液も取れないから配給もほんの少し。
かといって仲間すら食い殺すオオカマキリを追い払うことは村人には到底不可能。
夜。オオカマキリのことを考えて眠れないポポ。そんな彼にビビが一言。
「人の悩み事に首突っ込んでる場合じゃねえだろう。お前はお前のやるべきことを果たせ」
泣き止まない赤ちゃん。村長のところに駆け込む母親。
パムは日陰病と判断する。
ビタミン不足からくるカルシウム摂取不良。放っておくと骨がまっすぐ伸びなくなる。
対策は栄養価の高い食事を取り、太陽の光をいっぱい浴びること。
でもこの状況では無理。ポポとパムはビビに瞳で訴えかけ、村を助けることに。
母親にときめいたのを、命救われて、飯も用意してもらったから困ったときはお互い様、と格好をつけるビビ。
虫が来られない滝の裏を通って二手に分かれる。
空気読めてるポポたちはビビと母子を一緒にさせる。
「カマキリ来い、あっちの樹液はあまいけど、こっちの樹液はもーっと♪」
ブーが歌に文句をつけるとバビは怒り出す。
カマキリのバトルに遭遇。と思ったら交尾らしい。オスがメスに命を託す。
母さんから言われたことを思い出すポポ。
カマキリのメスはオスを食べて栄養にする。たくさん卵を産むために。
オスの命はメスに、子供たちへとつながっていく。
「貴様の母親は相当なロマンチストだったようだな、ポポ」茶化すパサー。
「命は受け継がれたりしない。滅び行くために存在するんだ。全ての命は滅びへとつながる。何人たりとも逃れることはできんのだ」
カマキリよりも嫌な奴って形容に笑った。ポポがパサーをひきつける間に樹液集めを頼む。
「無駄だ。お前の行く手にあるものは滅びだけなのだからな」
逃げつつ草を刈るポポ。「滅びだぁっ!」と笑いながら襲いかかるパサー。
ポポは切った草でパサーの足を引っ掛けて崖に落とすが、落ちるパサーに首根っこつかまれて一緒に転落する。
ポポを絞めて「ここまでだ」と言うパサー。
そのとき、落ちた先の地面も崩れ、パサーは落ちていく。
ポポも落ちる途中の出っ張りをつかんだが、やっぱり落ちちゃう。
落ちた先は地下水脈の跡。パサーも怪我をして一時休戦。
ポポはパムたちが助けに来てくれると信じるが、パサーは今頃あいつらはオオカマキリの餌になっていると言い出す。
赤ちゃんに高い高いしてやるビビ。
パサーが村に襲来することを知ったバビたちが滝の裏へ到着。
甲虫は大木を倒して滝を止める。わらわら集まるカマキリたち。
「滅びは運命」と言うパサー。満ちてくる水。「これもまた運命か…」
地下の村を襲うカマキリとアトラスオオカブト。
岩を削り始めるポポ。「滅びからは誰も逃れられない」なんて信じない。
母さんを元の姿に戻すって約束したんだから。絶対ここから生きて出る。
ポポを生暖かい目で見守るパサー。
「無知な者ほど己を過信する。運命をも変えられると信じて抗おうとする」
水の中に没するポポ。パサーは下のほうにある浄水溝のような穴からポポだけを逃がす。
「オレには小さすぎる穴だ。今は生き延びるがいい小僧。だが、お前の旅路の果てには希望など存在しないのだ。この暗き水底に沈んでおけばよかったと思えるほどの絶望が、お前を待ってる。運命を受け入れるのはその真実を知った後でも、遅くはない」
悲壮な声でポポを探すチビキング。と、地面から噴出す噴水。
チビキングの上にポポが着地。ポポは村へと向かう。
ビビたちと村人を追い詰めるアトラスオオカブト。絶体絶命。
ポポきゅん登場。パサーがもういないことを伝え、ムシキングを召喚。
最初優勢、でもすぐ押されるムシキング。ポポが叫び、証が光る。
「認めない、滅びが運命だなんて。絶対、認めるもんかっ!」
一体のアトラスをつかみ、もう一体のアトラスを押しつぶす。
柱が折られたせいで、崩れる地下洞窟。村人は地上へと逃げる。
カマキリはいなくなり、滝を塞き止めていた樹は流れ、地上の村を復興させた村人。
手を振る赤ん坊のは親にデレデレするビビ。その耳を引っ張るバビ。
ポポは隠れる場所がなくなったことを心配するが、バビは産卵の時期になれば考えればいいと能天気。
チビキングはオオカマキリの卵を見つける。この泡の中に何百という卵が。
もうじきこの森にも冬が来る。
怪我はしたけど復帰してまた彫ってるパサー。
ポポの言葉を思い出しニヤリとする。
「認めない、滅びが運命だなんて。絶対認めるもんかっ!」
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母親浅野真澄か。全然意識しなかった。
パサーマジで死んだかと思った。毎回毎回パサーに惹かれていくわたす。
自分の運命論に従って、ピンチでもジタバタしないさぎよさがすごくいい。
ポポが自分の意思でムシキングを呼び出したのが意外。初めてだっけ?
サブキャラクターデザインって村人かな?