絵コンテ 甚大塚
演出 甚大塚
作画監督 添田直子
荒らされた花。その犯人はグルムのエレファンスゾウカブト。
その惨状に目を覆うポポたち。パムは、グルムの怒りを見てから何も話さなくなった。
卵をつぶされて怒っているバラクキバチの群れ。群れに追われて逃げるポポたち。
逃げた先は漆で枯らされた草むら。パムは、この犯人はグルムではないと直感する。
ポポは「なまえのないかいぶつ」のような葉っぱの仮面をかぶった犯人たち(三人組)を見つけるが、逃げられてしまう。
森の民の惨さを責めるチビキング。
弁護しきれなくなったポポは理由を突き止めようと話に出向く。
サボテンボールで攻撃してきた森の民。
「自分がよければ誰かに当たる」とよけないミニキングの姿勢はカッコイイ。
彼らに近づこうとして、サボテンボールを当てられて倒れるパム。
「私たち、何もしない。姿を見せて。…お願い」
根負けして出てくる森の民たち。彼ら曰く、ここは彼らの村らしい。
命の息吹を感じたパム。村人の一人がポポたちについてくるように言う。
藁葺きの家に招かれ、村人たちは仮面を外す。村人全員高齢者。
草むらを枯らしているのはなぜかとポポが問うと、長老ササラは「守るため」と言う。
家の真ん中で日の光を浴びて育つ木。その葉の中で育つ森の民の赤ちゃん。
森の民はみな、赤ちゃんの実に抱かれて生まれてくる。
この子を守るために、村などないフリをしてじっと隠れて生きてきた村人たち。
老人たちにはもう戦う力もその子を守る力もない。
両親も、その子を守るために光となった。
だから枯れ草のように息を潜めてやり過ごすしかない。
チビキングは、ポポに強くなれと願う。そのためにお前といる、と。
グルムたちが近くにいる。新しく生まれる命を守りたいが、その方法がわからないポポ。
夜。何かを探すポポ。それはサボテンボールの実。(仮名)
毛深いエレファンスゾウカブトには効果絶大だと考えた。
実を集めたはいいものの、重くて動かせないポポ。
そこへビビ、バビ、ブーがポポを探して現れ、一件落着。
グルムがついに村人のアジトを見つけ、突入する。
老人はグルムを角材で殴ろうとするが、グルムをかばったパムを倒してしまう。
グルムは老人を鯖折りし、先へと進む。(このアニメ子供向けの域を逸脱してるよね)
ササラはグルムを説得しようとするが通じず、グルムは葉(赤ちゃんの実)をちぎって逃げる。
野戦病院状態。ポポは遅れたことを悔やむが、ササは滅びるのが一族の定めと達観する。
パムはグルムも苦しんでいると言う。
隠れてるだけじゃなくて戦ってあいつらを倒さなければ、と決意するポポ。
チビキングが敵襲を知らせる。ポポたちはサボテンボールで迎撃。
ブーの大量攻撃はかなりの効果。グルムは黒い電気を出して怒り、「みんな消す!」と叫ぶ。
エレファンスゾウカブトはサボテンボールを避けるが、バランスを崩して水溜りに突っ込む。
グルムに赤ちゃんの実を返せと迫るポポ。しかし、グルムはもう消したと言う。
パムは再び命の息吹を感じる。グルムは赤ちゃんの実を他の植物に移植し、生かしていた。
赤ちゃんが生きていることを知って、感動する老人たち。
赤ちゃんは植物から生まれ出て木を登る。
その背中には羽。バラクキバチの卵と混ざったらしい。
なぜかわからないまま涙を流すパム。それは「うれし涙」だと教えるポポとチビキング。
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@甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜
ナツコ脚本の割に救いがあって意外。でも、それがうれしかった。
パサー分が少なくていかんね。ポポの成長物語じゃなくてパムの成長物語、なのかも。
「その中でも、一番難しかったのは…なんだと思う?笑い方だよ」みたいな。