絵コンテ 増田敏彦
演出 小山田桂子
作画監督 馬場健
ビィト並みにあらすじ長いな。
「なんやてー」に突き刺さる冷たい視線。気を取り直して河内も調整に入る。
フランスパンの皮が固いのは、生地表面に付着した微小の水滴を乾燥させるから。
河内は自分で最適な水の量を見つけたようだ。(カナリ多い)
笛の音のような音。河内のパンが歌っている。でもみんな「鳴く」って言って(´・ω・`)。
一方諏訪原のパンは蛇のように踊っている。まずは先にできた諏訪原のパンから試食。
マイスターを押しのけ、黒柳が試食しようとするが、諏訪原は準決勝でパンに口もつけずに和馬の勝ちを宣告されたことをまだ根に持っている。
むりやり食べる黒柳。子供の喧嘩を(・∀・)ニヤニヤ見守る河内。
パンを見て踊ると言うよりただ動くだけ、と思ったことを諏訪原に見抜かれた河内。
そのことをもって二流扱いされ、また「なんやてー!」と返してしまう。
黒柳が宮廷カツラをかぶってSPと踊ってる!パンじゃなくて食べた人が踊るってことだった。
河内が黒柳をアホ呼ばわりすると、「踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃ損だ」と切り返す。
パンを食べてないのに踊ってるSPに心の中でツッコミを入れる月乃。
長いだけのパンがなぜおいしいのか、河内の疑問にランバダを踊りながら答える黒柳。
フランスパンは長ければ長いほどクラムが大きくなり、ふわふわした食感が得られる。
17c、ルイ14世は極端に長いパンを作らせていた。
「長い、長い、ルーイ、ルイ」って「永井ルイ」さんのことかーっ!!(BIG-O!)
しかし、長いパンは保存も困難で贅沢の象徴。
だからナポレオンは「こんなもんちゃうん?」と言ってフランスパンの長さを決めた。
そんな事実を知らなかった河内はまた諏訪原に二流呼ばわりされる。
今度は「なんやとーっ!」で返す。(松代的にはセーフらしい)
本店(お給料3倍、設備充実)に行くのかと松代に聞かれて普通に断る和馬。
驚いた月乃はつい本店のいいとこを挙げてしまい、「月乃はオレに出てって欲しいのか?」と言われてしまう。
「給料が3倍になったら、3倍の速さで真のジャぱんに近づけるのか?」
「オレの夢は本店に行くことじゃねえ、ジャぱんを作ることじゃ!」
「なんだか名前も忘れちゃった人」って木下分身術、切ない。
南東京店が好きな和馬。
よきライバル、よきチームとして過ごした河内が本店に行くとしても。
河内の歌うフランスパン、ダブルクラストが完成。
クラストとは皮のこと。たしかに厚そうだが二倍あるようには見えない。
黒やん、とりあえず一口。思い出すハイスクール時代。
日本人で飛び級しまくりの黒柳は妬みの対象となった。
だが、それを励ましてくれた親友がいた。彼の名はキッド。
喧嘩に、ナンパ、愚痴をこぼす、何をするにも二人一緒だった。
勉強のしすぎで倒れたときには、診察してくれた。「してねーよ」
ホームシックになったときには割烹着を着て母の代わりを買って出て「出てねーよ」
金に困ったときにはどこからか調達し、大盤振る舞いを「話作んなよ」
そんなキッドはまた留年。
彼はまさしくダブるクラスメイト。略してダブルクラスト。「意味わかんねーよ」
泣きながらキッドに思いを馳せる黒柳。黒柳は引き分け、両者ともに3位と判定する。
ここで河内のパンネタばらし。
まず割箸を刺し、空気穴のような切れ目を作って最後に大穴を開ける。
調整前にはそれらを全部抜き、オカリナ、縦笛状態でバケツの上に乗せて焼く。
生地の中を空気が通ることによって、生地内にもクラストを作る。
これがダブルクラストのギミック。
河内は諏訪原のパンの軽さに驚く。軽いのは、こねるときに空気を大量に混ぜたから。
常識を打ち破った河内の新しいパン、空気を多く混ぜ、生地をやわらかくするという基本を極限まで突き詰めた諏訪原のパン。これが両者3位の理由。
そして河内、南東京に残るのか、本店に行くのか、決断のときが迫る。
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焼きたて!!ジャぱん 第25話「なんやてっ!! 河内、漢の猛特訓!」
焼きたて!!ジャぱん 第27話「レッツみんなでパン作り!! ジャぱん2号じゃッ!」
収録巻:DVD第7巻(第23話、第24話、第25話、第26話収録)
キッドの顔だけ妙にリアル。キッド堀内賢雄か!気持ちのいい無駄使い。