売れ行きベスト3
絵コンテ 寺東克己
演出 鏑木宏
作画監督 長沼範裕
作画監督補佐 鳴海聖子、鈴木麻衣子
最初に一言。この作品は間違いなく名作です。ありがとうなかむら監督！
デュマと向かい合うトーマ&ベフォールズ。
ヘルガはトーマの元へ急ごうとするがデュマに制止され、ゲオルカのところへ転送される。
トーマはデュマに後ろから不意打ちを受ける。体制を整え、パパン拳法で応戦するトーマ。
しかしデュマには及ばず、吹っ飛ばされて血を吐く。（そのとき一瞬ティナが頭をよぎる）
デュマがトーマに止めを刺そうとしたそのとき、ワンダーが間へ入り、難を逃れる。
トーマの左腕はデュマにやられて血まみれに。それをチットが手当てする。
ヘルガを探し、船内を走り回るトーマたち。
トーマは何かに導かれたようにティナの部屋へ。
水槽に入ったティナの肉体を眺め、呆然と歩み寄るトーマ。
ティナを見つめるうちにトーマが思い出したのは、あの雨の記憶。（18話、19話参照）
「僕の、声は聞こえなかったのに、アイツの声は、聞こえたのか…」
左腕を失いながらも王城へ歩き続けるセス。
「ティナ…僕がずっと守ってきた。小さい頃から、ずっと僕が守ってきたんだ…僕の、ティナ…」「ティナの心に…僕は存在しない。僕は…」
タナトルームの前でソランとティナの会話を立ち聞きするセス。
セスはソランが投げた銃を手に取って階段を下りる。
ゲオルカの部隊に拘束されるアギたち科学者。
「ティナ、必ず行く！俺は必ずお前のところへ行く！忘れるな、ティナ」
「ソラン！私、ずっと待ってるから。あなたに会えるまでずっと、ずっと！」
「必ず俺は、お前を見つける」
そんなソランを許せるはずのないセスは銃口を向ける。
「お前に、ティナの魂は渡さない！」
「ソラーーーーッン！」と呼びかけ、彼が振り向くとすぐに額を撃ち抜いたセス。
最期にティナの名前を呼び、倒れるソラン。
セスは恐ろしさのあまり、銃を落とし、指を震わせ、ソランの名を叫ぶ。
いくら呼びかけてももう返事をしないソラン。
「僕は、僕は、許してくれ、ソラン、ソラン！なんという裏切りだ！愚劣な、愚劣な」
乱入するゲオルカ兵。一斉射撃を受け、瀕死の状態でカプセルのスイッチを押すセス。
「許してくれ、ソラン、ティナ…。僕の過ちを許して、ゆるし、て…」
そう言って倒れこむセス。
記憶を取り戻し叫ぶトーマ。
記憶を思い出したトーマは白髪に戻っていた。
罪の意識に震え、床に這い蹲り、涙を流す。
トーマの髪の異変に気づいたチット。
「許してくれ、ソラン、ティナ…。僕の過ちを許して、ゆるして！ソラン、ティナ！」
おびえるようにそう口走るトーマ。
「兄であることがタイタスの罪であり、弟であることがわしの悲劇だ」
弟に生まれたゆえの逆恨みですか。＞ゲオルカ
「兄への嫉妬心ですか、くだらない」デュマ久々の正論。
「結局、お母様はその犠牲になったんですね」「本当に、くだらぬ人に殺された」
痛いところを衝かれて反論できないゲオルカはその巨体でデュマを踏み潰す。
不敵に笑うデュマ。ヘルガはそんなデュマをかばう。
「あなたはギリシアへ戻ると言った。でも、でもデュマはどうするのですか？この体でどうやって生きていけと言うの？ギリシアに帰っても弟は生きられない！デュマの気持ちを考えたことがあるのですか？」
「お前の父親は、娘の気持ちを考えて兵器に変えたというわけだ」皮肉るゲオルカ。
レダやタイタスのティナへの想い、一人ぼっちのデュマの気持ちを語るヘルガ。
「あなたはデュマの父親です！親なら命をかけて子どもを守るもの！」
そこでデュマがヘルガを止める。デュマが隠し持っていたのは先週作った武器？
「速やかにこの娘を装置に入れるのだ。わしの長年の夢を叶えさせてくれ、息子よ」
調子のいい親父だ。こういう奴は足下を救われる。
突如デュマに抱きつくヘルガ。デュマは感動のあまり崩れ落ちる。
「デュマ、お願い…罪を犯さないで、お願い」とゲオルカ誅殺を止める。
デュマの脳裏をよぎったのは幼き日のレダに抱かれた思い出。
「姉さん」「デュマ」心を通わせる二人。
デュマはヘルガを気絶させ、ないむねでもふもふする。
髪の変化に気づいたアギがトーマに近づくと、トーマが泣きながらしがみつく。
「アギ！アギッ！俺が、ソランを殺した！俺が、ソランを、殺したんだっ！」
「俺は、俺は、セスなんだっ！セスなんだ！アギーッ！」
一方、デュマは、ヘルガを抱いたまま宇宙船の外へ出る。
関連
ファンタジックチルドレン 第23話「ゲルタ」
ファンタジックチルドレン 第25話「ゾーンへ」
収録巻：DVD第7巻（第23話、第24話、第25話、第26話収録）
圧巻、の一言です。ボロボロ泣きながら見てました。
でもずっとセスセスセスセス言ってきた身なのでトーマ=セスは素直にうれしい。
（でも普通に考えたらこれって奇襲だよね。幼ソラン＝皆川なんてトラップあるし）
ソランを撃った後のセスの指の動きがすごすぎです。指が感情を語る、というのか。
でもまたセス（＝トーマ）が放置されてティナの興味はデュマへ。
いつまでも報われない立場のままなのか、あるいは…。
じゃあソランは一体誰なの会議。
1 ソラン＝トーマ＝セス（融合説） これはなんかややこしそう。
2 ソラン＝デュマ 今回の相思相愛ぶりを見ると有力？
3 ソラン＝クックス 大穴。そもそもヘルガと接点ないし。
4 ソラン＝チット チットはかっこよくないので可能性薄。
＞ソランは一体誰なの会議。
1 ソラン＝トーマ＝セスに8000点
2 ソラン＝デュマに2000点
でお願いします！
この物語はいずれにしてもハッピーエンドであって欲しいです。
あと２回で終わってしまうと思うと、とっても淋しいです。こんなに入り込めるアニメってなかなかないですよね…。
わたすは2かなーと思ってたりします。
ほんとうにみんなにとってハッピーエンドで終わって欲しいですね。
こんなに引き込まれるアニメって貴重ですよね。
今見られるこの喜びをかみしめてます。
『トーマの真実』
ぎりぎりまでソランなんだと思っていた為、セスの想いは葬られてしまうんだろうかと不安でハラハラしていました。
なので、えっ、嘘本当？！と...正直な所嬉しかったです。一度落とされても立上がって、二度も落下激突し火傷打撲の重傷、腕も飛んでもうボロボロの状態で、タナトルームまでの距離を歩けただけでも凄いと思うのですが、傷ついた心に恋人同士の会話が追討ち、もう理性が利かなかったのではないでしょうか。しかしその後、すぐにソランに必死に詫びて、（謝っても取り返しのつかない事ですが、きっと痛いほど解っていて）己を責めるあたり、セスらしいというか、同情せずにはいられませんでした。
あれまでセスセス言っていたティナは、けれどソランに出会ってしまい、親友の婚約者なのだと後ろめたく感じてもいたソラン、セスはティナの幸を思い身を引こうとし……本当に心の優しい人ばかりなので、皆幸せになってほしいのですが...
でもそうなってしまうと逆に、ソランはどうなったんだろうという疑問が．．．。
ソラン―左半身が鋼
セス―右腕を失った→二人の魂はトーマの中に
ティナが愛して待っているのはソランだし、でもセスも報われて欲しい・・・と思うとこんな考えが浮びましたが、やっぱりこれは都合良すぎるでしょうか。
デュマ＝ソラン
８話辺りでトーマの母ちゃんが、ヘルガの兄弟が、ヘルガに強い思いを寄せている、という風な占いをしていたので、もしかしたら有り得るかも...と思います。
余談ですが、ゲオルカが何故ああまで兄タイタスを憎むようになったのか分かりません。元から酷く性格の悪い人だった、とも思えないのです。レダもあの温厚そうなタイタスの元から去って、ゲオルカの妻になったというのは、３人に何があったんだろう、と気になりました。
それでは、長々と乱文を失礼致しました。
楽しんでいただけてうれしいです。
セス、すごいですよね。
撃った気持ちもわかるし、後悔した気持ちも痛いほどわかる。
融合説がハッピーエンドにいちばん近そうですよね。
でも、母ちゃんの占いとか思いの強さからするとデュマ＝ソラン説が一歩リードなのかも。
＞余談ですが、ゲオルカが何故ああまで兄タイタスを憎むようになったのか分かりません。
＞元から酷く性格の悪い人だった、とも思えないのです。
＞レダもあの温厚そうなタイタスの元から去って、ゲオルカの妻になったというのは、３人に何があったんだろう、と気になりました。
弟に生まれたせいで王位を取られたってだけではちょっと単純すぎるかなーって思いますよね。
タイタスとゲオルカを比べてゲオルカを選ぶ理由、今見てる限りでは全然わかんないわけで。
同じくレダの心情の変化が知りたいです。
＞ セス―右腕を失った
右腕ではなく左腕でした、申し訳ありません。
最終回、どうでしたか？