絵コンテ 杉山正樹
演出 津田義三
作画監督 牧内ももこ
作画監督補佐 鈴木麻衣子、鳴海聖子
ゲド機関の女科学者・ゲルタ博士はメルの生まれ変わり。
彼女は転生装置を完成させた。
量産型ロボットに取り囲まれた転生装置。それどころかゲド機関にまで侵入される。
アギは転生装置のセンターのリングを止めて、地球人とゲオルカの野望を阻もうとする。
ロボのビームで落とされるソレト。
デュマは宇宙船からトーマやハスモダイ、ヒースマたちの部分を切り離す。
ベフォールズが全員揃わなかったので、もう用はない&ギリシアには帰さないとデュマ。
カプセルの監視システムを切り、ヒースマたちに自分たちの肉体が腐るのを目撃させるデュマ。
ヒースマはデュマに殴りかかるが一撃ノックアウト。「これが僕の復讐さ」
ワンダーで脱出したトーマたち。でもヒースマがいないことに気づき、探す。
「僕の体だ…僕の体」と本体のカプセルの横に隠れるヒースマ。
トーマは早く来るよう手を差し伸べるがカプセルの後ろに行ってしまう。
「お前たちにはわからないんだ、死ぬってことがどういうことか!お前たちが今までやってきたやり直しは、もうきかないんだぞ!」トーマ、深いぜ。
恐る恐るトーマの手をとろうとするヒースマ。
しかし本体カプセル入り落下物(宇宙船の一部)のバランスが変わり、トーマはカプセルの間から落ちてしまう。
海へ落下したカプセル。ヒースマは打ち付けられて瀕死の状態に。
そんな状態でも自分の本体やみんなの体を心配するヒースマ。
アギにキルヒナーのデータを渡そうとするが落としてしまうヒースマ。
「帰りたい、僕は帰りたかったんだ。故郷、ギリシアに。ギリシア…」
ヒースマの記憶棒が転がり、彼は目を閉じる。
GBAでファンチルゲーム!?超ビックリだべさ。
何か武器(?)を組み立てるデュマ。
レダの部屋から外を眺めるヘルガのイメージがレダとダブる。
ヘルガをティナに戻そうとするデュマ。
「デュマ、あなたは叔父様と違う。私は、あなたを信じてる」ヘルガの強烈な牽制。
ヒースマの死を悲しむチットとワンダー。打ち寄せる波。
アギたちにゲルタ=メルを伝えるハスモダイ。
転生装置の初動運動が完了した。
ソレトはメルの説得→コントロール室からの停止に向かう。
トーマたちはヘルガを救うために宇宙船に。
ロボットに取り囲まれた状況に困惑するゲルタ。
その彼女にソレトは「メル」と呼びかける。全く信じないゲルタ。
ソレトはルーゲンが159年前に別れた仲間・パルザだと明かす。
メルのレコードを使ってギリシア時代のメルとパルザの映像を見せる。
「見てごらん。東の空に輝いている星座と西の空に輝く星座は、かつて神の国に住んでいた恋人同士だったんだ。あるとき、神の怒りに触れ、二人は引き裂かれ、天空の星座にされてしまった。そして、この時期だけ会うことを許された、ほんの束の間を」
「パルザ、それは神話よ。私たちはもうすぐ結婚して、ずっと一緒」
「メル…。あの星座たちも永遠に一緒にいたいと思ってるだろうね」
159年前のパルザとの別れ。(第1話参照)
25歳のパルザと会うためにみんなと別れ、一人で転生したメル。
黒い石はメルがルーゲンに渡したもの。
そこに描かれたのは離れ離れの星座が寄り添う姿。二人の絆を表すように。
記憶を取り戻し、パルザの思いを知り、泣き崩れるゲルタ。
かつてデュマに渡されたメモもメルが書いたものだった。
デュマとヘルガを見つけたトーマたち。
トーマはワンダーから降り、デュマと対峙する。(トーマの表情マジカッコイイ)
関連
ファンタジックチルドレン 第22話「飛来」
ファンタジックチルドレン 第24話「トーマの真実」
収録巻:DVD第7巻(第23話、第24話、第25話、第26話収録)
いちばん「生」に執着したヒースマがいちばん先に死んでしまうとは…皮肉すぎる。
トーマがヒースマに「死」を語るところが印象的。
ヒースマがそれを実感したのが自分の死によって、というのは残念だけど。
メルの転生過程も明らかに。あの石はメル→ルーゲン→ゲルタと渡ったのね。
今回の最後あたりのデュマ・トーマの対峙がセス・ソランの対峙っぽくもあった。
(ティナへの思いは強いが報われない人物とティナと思いが通じ合う人物)
ヒースマ…ちょっとかわいそうすぎますよね。