ファンタジックチルドレン 第12話「閻魔」

脚本　　　三井秀樹、なかむらたかし
絵コンテ　杉山正樹
演出　　　津田義三
作画監督　佐久間康子
OPの絵が変わったような気がする。
ヘルガが乗る船を発見したベフォールズ&トーマ。
その頃、船にはキルヒナーが侵入していた。通信機器の不全。
オエセルに包まれる船。船へ乗り込むベフォールズ&トーマ。
キルヒナーの体を元に戻したいと訴えるゲルタ。キルヒナーは「もう遅い」と一蹴。
タルラント、ハスモダイ、トーマの三人はヘルガを探す。
軍隊にもキルヒナーを撃たないように叫ぶゲルタ。この状況になってなぜ？
ゲルタは自分たちのせいでキルヒナーが老化したことの責任から、治療するよう求める。
キルヒナーはアーサー、ジーナ、シノン、グラスももう死んだと言って拒否。
それでもゲルタはキルヒナーにゲドブラックで治療を受けるよう言うが彼はオエセルで答える。
実験が全てを奪ったと主張するキルヒナーにゲルタは「価値ある行為」（キルヒナーたちは）「偉大な英雄」と賞賛するが無意味だった。
ゲルタに向けたオエセル。そしてキルヒナーへの銃声。
「助けると言いながら、撃ち殺す」そんな研究所のやり方に怒るキルヒナー。
そこへやってきたアギ。
「キルヒナー、おまえはすでに死んでいるんだ！」（c.v神谷明）
ヘルガのリュックを見つけたトーマたち。兵士を殴り飛ばして進む。
トーマを囲む黒い影。ハスモダイは「閻魔だ」と何か知っている様子。
シベールの部屋にやってきたヘルガとチット。
アギは説得する。「よせ、キルヒナー。それ以上オエセルを出すな！」
ソレトもオエセルを止めようとする。壁から現れ、キルヒナーを取り囲む閻魔。
キルヒナーはオエセルで閻魔に対抗する。
しかしアギは言う。「そのオエセルの放出は、お前の魂が不安定になっているせいだ。おまえ自身の魂がオエセルなんだ。それ以上使えば、お前の魂は安定へと戻れなくなる。その意味がわかるか！」聞き入れないキルヒナー。
「お前の物質世界での命はあのとき（9話で蜂の巣にされたとき）終わっていたんだ！」
ゲルタ「何を言ってるの？」（視聴者の声）
「ゾーンはオエセルの絶対安定の世界だ。お前が死を受け入れなければ、魂は安定しない。そのままだと肉体は滅び、不安定なままゾーンに行くことになる。そうなれば、宇宙の崩壊へとつながるんだ！」
「宇宙は、閻魔はそれを許さない！」

「今ならまだ間に合う、キルヒナー。今死を受け入れれば、お前の魂は救われるんだ！」
一気に宗教色を増してきたアギ様。
キルヒナーの魂を消そうとする閻魔。アギは閻魔を斬っていく。
「魂が破壊されれば、二度と生まれ変わることができない。僕はお前を助けたいんだ！」
アギの演説で加勢に転じるソレトとヒースマ。
しかし閻魔の出現量が多すぎて、キルヒナーは攻撃を受けまくる。
次々とキルヒナーの体の中に入り込む（？）閻魔たち。
しだいにキルヒナーのオエセルが黒ずんでゆく。
キルヒナーたちのところへかけつけたトーマたち。
そこで彼らが見たのは「閻魔の結界」（魂の破壊によるこの世界への影響を防ぐもの）
結界に包まれたキルヒナ−。シベールの名を呼ぶ。
「シベールのために、俺は死ねない！」
「キルヒナー、閻魔はお前の魂をこの宇宙から消滅させようとしている！」
「その意味がわかるか？お前の妹への思いは永遠に消えてしまうんだ！」
アギは結界に向かっていくが何もできない。
「キルヒナー、魂があればその思いは、永遠になくならない！その思いは必ず、妹を幸せへと導くんだ！」
キルヒナーの魂が臨界を超し、消滅する。船の揺れが止まる。
そしてシベールと再会する若きキルヒナー。彼の魂、思いは消されずに残った。
ゲルタはアギたちを見て彼らがベフォールズの子どもたちだと気づく。
アギはゲルタにゾーンに関わらないよう警告する。ゾーンは触れてはならないもの。
ヘルガ、チットと再会するトーマ。ベフォールズはヘルガを見て泣きそうになる。
「あなた、アギね。今、兄さんに会えたわ。あなたに感謝してた、ありがとうって」
シベールの言葉に安心するアギ。
ベフォールズと一緒に空を飛ぶトーマ、ヘルガ、チットの絵がよすぎるんだが。
次からはベフォールズのふるさと、水の惑星ギリシアの話かしらん。

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